禁煙へのゲートが開いた その1 初診

12月16日、予約してあった某病院の総合診療科(禁煙外来を)受診する。もちろん、今回の禁煙治療に関しては健康保険を適用するつもりなのだが、そのためには、4つの条件をクリアしなければならない。

1・直ちに禁煙しょうと考えていること。

2・ニコチン依存症のスクーリングテストで5点以上であること。

3・「1日の喫煙本数」×「喫煙年数」が200以上であること

4・禁煙治療を受けることに同意していること。

の4条件であるが、いずれも難なくクリアすることが出来た。また、この他に「呼気一酸化炭素濃度」が測定されるが、凡夫の場合は8ppmで、想定していたヘビースモーカーの烙印は何故か免れた。ちなみに、その値によって次のように篩い分けられる。

  0~7ppm  ノンスモーカー

  8~14ppm  ライトスモーカー

 15~24ppm  ミドルスモーカー

 25~34ppm  ヘビースモーカー

 35~     超ヘビースモーカー

多分、深く吸い込むことをしていなかった結果であろう。

 

そしてこれらが全て終わると診察となる。ちょっと年配の温厚そうなドクターで、既往症や服用薬や喫煙状況を問診され、禁煙治療をうけることを再度確認され、禁煙補助薬の説明を受けた。

補助薬には2種類があり、服用するものと貼り付けするものであるが、その選択は本人がするとのことで、凡夫は貼り付けのものをお願いした。服用するものは煙草を喫いたくなれば喫ってもよいが、貼り付けのものは即時全面禁煙に入る。これまでの喫煙生活からいえば服用が良いかもしれないが、腹をくくってここにきたのであるから、迷わずに貼り付けを選択した。

ここまでスムーズにことを運んだのであるが、それじゃいつからスタートしますか、ということになり、なんやかやで早いうちにということになり、明日17日と決定とあいなりました。

 

本日の経費は、病院に1170円。薬局に1880円で合計3050円(2割負担)でした。

貼り付けの補助薬は、ニコチネルTTS30です。

なお、年末年始と重なるため、次回の検診は来年1月6日です。

 

さて、今日は6日目なのですが、やはり煙草が喫いたくてたまりません。でも、飴を舐めながら耐えています。スタートから一本も口にしていません。何だか喫う空気に新鮮さを感じるようになりました。

 

次回は、1月6日の検診日にアップします。

禁煙へのゲートが開いた

長寿であることが自慢になるのかどうか知らないが、医学と食が発達したお陰で、日本人の平均寿命は世界最高レベルまでになった。もちろん、長生きするためには健康であらねばならぬことは言うまでもないが、健康の定義はそれとして、多少の不摂生であっても長生きする人がいるからややこしい。

 

最近はテレビ等でサプリメントのCМが数多く流れているが、そもそもこんなもので長生き出来るわけでなく、その旨は、「※あくまで個人の感想です」のテロップを見れば明らかで、医学的に見れば、病気を早期に発見し、有効な手立てが増えたことこそが、長生きに至った最大要因であろうと思う。

 

人はいつかその時となれば、お迎えが来るのであるが、穏やかな顔で死ねるか、苦痛に顔を歪めながら死ぬか分からないが、今この凡夫の身は、医者から処方された薬で保たれている。巷の一部では、薬漬け医療の在り方に疑問を呈するものもあるが、もし服用を止めれば、異常値を招くことは必定で、服用することに然したる苦痛も覚えぬから、このままの状況でも構わないと思っている。

 

さて、問題があるとすれば喫煙である。社会の嫌煙化の流れも何のその、五十年近くも吸い続けている盟友を、決して裏切らないとカタい約束を交わしていたのだが、ここに来て、その結束力が弱くなってきた。正直なところ、余り美味く感じなくなってきたのだ。

 

煙草を口に咥え火をつけるものの、二、三服喫えばもみ消すのが常となり、何のために喫っているのか分からなくなってきたことと、掛かり付けのドクターから、「煙草止めろ煙草止めろ」と呪文のように言われるのがうざくなり、「じゃあ、禁煙外来を紹介して下さい」と啖呵を切ったばかりに、禁煙へのゲートを開けてしまった。

 

禁煙をスタートして未だ一週間も経っていないが、これから十二週間に渡り、完全禁煙への道を進んでいかなければならない。

以下にその過程を綴っていくことにする。