禁煙へのゲートが開いた ひと月が経ち

2020年1月20日、この日は2回目の再診日である。前回から2週間が経ったわけであるが、事は大きく変わった。ニコチネルが3cmサイズから2cmサイズに変わったことは前回報告したが、禁煙をしているために身体自体が脱ニコチン化が進んでいるのか、ニコチネル自体が苦痛となって来たのである。つまり、ニコチネル自体のニコチンを身体が受け付けない、貼れば吐き気が必ず起こるようになり、医師の指示なしに、ここ1週間ほど、ニコチネルを全く貼らずに禁煙を続けたのである。

 

もちろん、この旨は医師に報告したが、それでも禁煙を続けられていることを確認出来ていたので、ニコチネルを用いず、凡夫の禁煙するという精神力だけで乗り切って行くことになった。ちなみに、呼気一酸化炭素濃度を測定した結果は「1」であった。

次回の再診日は、3週間後の2月10日となった。

禁煙へのゲートが開いた 初めての再診日

三週間ぶりに診察を受ける。まずは呼気の一酸化炭素濃度測定。スタートから一本も吸ってはいなかったから、ある程度は自信があったが、何と0ppmの値にはびっくり。え! と自然に笑いが零れた。このこともあって、七日からはニコチネルは2cmサイズになる。

 

時々発生する眩暈と吐き気については、多少はニコチネルの影響があるとのこと、そういえば、自分が喫っていた煙草はニコチン1mgの超軽めのもの、ニコチネルはとんでもない高濃度のニコチンで、身体もびっくりしたのかも知れない。

また熟睡することが出来ない状況が続いていたので、先生の指導により、就寝前にはニコチネルを剥がすことになった。

 

次回は2週間後の20日に受診。

禁煙へのゲートが開いた その2

今日は禁煙外来受診日。本来は、一週間前の予定だったが、年末年始の関係で計画どおりとはいかず三週間後の今日となった。

ここまで、スタートから21日間、煙草は一本も吸わずにきた。最初の1週間は、もっと苦しいかと思ったが、気合的な感覚で乗り切ったような気がする。3日目あたりからが一番苦しかったような気がする。喫煙出来ぬイライラ感を何かで補おうとするが、その何かが思いつかず、そもそも、そんな時のイライラ感を解消していたのが喫煙であったから、そのイライラ感も半端なものではなかった。

それでも、自己抑制は出来ており、その辛さを態度に出すことなく、ただ禁煙という固い決意だけを思い起こし、乗り越えられたと思う。

 

さすがに10日も過ぎる頃になると、喫煙へのこだわりは徐々に薄れ、禁煙の生活パターンにシフト出来るようになるとともに、空気が非常に美味いと感じるようになった。

これまで深呼吸でさえすることが少なかったのに、深呼吸は進んでするようになり、肺の中に新鮮な空気が入って行っていることに感動を覚えた。

もちろん、わずか10日で完全浄化されたとは思わないまでも、これまで気になっていた足のむくみや血色も幾分改善されているような気がする。

「禁煙は偉大なり!」なんていうつもりはないが、喫煙脱却からの身体の変化が今後楽しみとなってくる。

 

芸能人の沢尻某も苦しんでいるのだろうか、なんてことをふと思った。プカプカ中毒の凡夫と薬中の沢尻某ではその苦しさも格段に違うだろうが、心の余裕からか、いらぬところへ頭が回る。

ただ、時々眩暈と吐き気があるのが気が掛かる。貼り薬との因果関係にはないと思うが、今日の受診で先生と相談して見たい。順調に行けば、次回は3週間の予定となるはずであるが、それまでに、このブログのその3をアップしたい。

禁煙へのゲートが開いた その1 初診

12月16日、予約してあった某病院の総合診療科(禁煙外来を)受診する。もちろん、今回の禁煙治療に関しては健康保険を適用するつもりなのだが、そのためには、4つの条件をクリアしなければならない。

1・直ちに禁煙しょうと考えていること。

2・ニコチン依存症のスクーリングテストで5点以上であること。

3・「1日の喫煙本数」×「喫煙年数」が200以上であること

4・禁煙治療を受けることに同意していること。

の4条件であるが、いずれも難なくクリアすることが出来た。また、この他に「呼気一酸化炭素濃度」が測定されるが、凡夫の場合は8ppmで、想定していたヘビースモーカーの烙印は何故か免れた。ちなみに、その値によって次のように篩い分けられる。

  0~7ppm  ノンスモーカー

  8~14ppm  ライトスモーカー

 15~24ppm  ミドルスモーカー

 25~34ppm  ヘビースモーカー

 35~     超ヘビースモーカー

多分、深く吸い込むことをしていなかった結果であろう。

 

そしてこれらが全て終わると診察となる。ちょっと年配の温厚そうなドクターで、既往症や服用薬や喫煙状況を問診され、禁煙治療をうけることを再度確認され、禁煙補助薬の説明を受けた。

補助薬には2種類があり、服用するものと貼り付けするものであるが、その選択は本人がするとのことで、凡夫は貼り付けのものをお願いした。服用するものは煙草を喫いたくなれば喫ってもよいが、貼り付けのものは即時全面禁煙に入る。これまでの喫煙生活からいえば服用が良いかもしれないが、腹をくくってここにきたのであるから、迷わずに貼り付けを選択した。

ここまでスムーズにことを運んだのであるが、それじゃいつからスタートしますか、ということになり、なんやかやで早いうちにということになり、明日17日と決定とあいなりました。

 

本日の経費は、病院に1170円。薬局に1880円で合計3050円(2割負担)でした。

貼り付けの補助薬は、ニコチネルTTS30です。

なお、年末年始と重なるため、次回の検診は来年1月6日です。

 

さて、今日は6日目なのですが、やはり煙草が喫いたくてたまりません。でも、飴を舐めながら耐えています。スタートから一本も口にしていません。何だか喫う空気に新鮮さを感じるようになりました。

 

次回は、1月6日の検診日にアップします。

禁煙へのゲートが開いた

長寿であることが自慢になるのかどうか知らないが、医学と食が発達したお陰で、日本人の平均寿命は世界最高レベルまでになった。もちろん、長生きするためには健康であらねばならぬことは言うまでもないが、健康の定義はそれとして、多少の不摂生であっても長生きする人がいるからややこしい。

 

最近はテレビ等でサプリメントのCМが数多く流れているが、そもそもこんなもので長生き出来るわけでなく、その旨は、「※あくまで個人の感想です」のテロップを見れば明らかで、医学的に見れば、病気を早期に発見し、有効な手立てが増えたことこそが、長生きに至った最大要因であろうと思う。

 

人はいつかその時となれば、お迎えが来るのであるが、穏やかな顔で死ねるか、苦痛に顔を歪めながら死ぬか分からないが、今この凡夫の身は、医者から処方された薬で保たれている。巷の一部では、薬漬け医療の在り方に疑問を呈するものもあるが、もし服用を止めれば、異常値を招くことは必定で、服用することに然したる苦痛も覚えぬから、このままの状況でも構わないと思っている。

 

さて、問題があるとすれば喫煙である。社会の嫌煙化の流れも何のその、五十年近くも吸い続けている盟友を、決して裏切らないとカタい約束を交わしていたのだが、ここに来て、その結束力が弱くなってきた。正直なところ、余り美味く感じなくなってきたのだ。

 

煙草を口に咥え火をつけるものの、二、三服喫えばもみ消すのが常となり、何のために喫っているのか分からなくなってきたことと、掛かり付けのドクターから、「煙草止めろ煙草止めろ」と呪文のように言われるのがうざくなり、「じゃあ、禁煙外来を紹介して下さい」と啖呵を切ったばかりに、禁煙へのゲートを開けてしまった。

 

禁煙をスタートして未だ一週間も経っていないが、これから十二週間に渡り、完全禁煙への道を進んでいかなければならない。

以下にその過程を綴っていくことにする。